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マザーボードには色々な役目のパーツが実装されております。CPUはソケット装着ですがイメージ画像のような、グラフィックチップやチップセットと呼ばれるLSIはBGAと呼ばれる方法で実装されます。
このチップが発熱等でM/Bの回路と接触が出来なくなると様々な形の障害となります。
代表的な症状
電源が入らない
画面が乱れる
動作が極端に遅い・・等々 |
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グラフィックスチップを背面から透過するとこんな感じです。 pbフリーの半田が使用されるようになってからは半田クラックが増えたといわれております。
ボード基板も薄くなる傾向がありますので、発熱によって反りが起きているようなケースもあります。 |
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グラフィックスチップが基板回路と剥離した状態になると色々な画面状態となります。
液晶ケーブル断線の場合も似たような症状となる場合があります。 |
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マザーボードの要となるチップセットの透過画像です。
チップセットが問題の場合は、起動できないとかデバイスが認識されない等の症状が現れます。
SWを入れても無反応の場合もあります。
ロースペックマシンではチップセットにグラフィック機能を内蔵するタイプが多い。
マザーボード交換かBGAリワークで復活 |
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専用のグラフィックスチップを搭載するモデル。表示が滲んだりプロパティからの変更が行なえなくなります。
動作も異常に遅くなり使用できない状態となります。
リフローで復活 |
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起動は出来て画面もなんとなく見えますが画面は乱れ、まともに動作してくれません。
PCサポートステーションで復活済みです。 |
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CPUソケット周辺のコンデンサーが妊娠状態になっております。
一般的なコンデンサー劣化ですが、回路に配置された場所によって症状が異なります。多くの場合、正常なコンデンサーと交換することで復活します。
画像は電解コンデンサーですが最新のものは固体コンデンサーが使われるようになっておりますのでこのようなトラブルは減少傾向にあります。 |
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旧式のマザーボードです。電源が入らない症状となって現れます。オンボードの小さな部品がチップコンデンサーです。画像ですと部品の大きさが判りにくいですが、PCサポートステーションで手作業で修理可能なのは米粒の半分程度のチップまでです。 |
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こちらの画像はお客様からの提供です。
写真はTX67のCPUの裏側のOE128を剥がしたあと。上に移っている部品がOE128 Proadlizer Capacitors IC (NEC-TOKIN)
日本製のブロードライザーでいくつかのコンデンサーで高周波対策を担っていた部分を1チップのパーツに仕上げた電子パーツです。
半田コテでは装着できません。ヒーターが必要になります。 |
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コンデンサー劣化
コレくらいの大きさがあれば交換は簡単です。並列の場合、太すぎるとコンデンサーが干渉しますので耐電圧や容量だけでなく部品の背丈や直径を考えてパーツを選ばなければなりません。
修理難易度は楽勝で低いです。 |
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チップコンデンサー交換
小さいパーツですので手作業ですととても大変です。腕が4本ぐらいあれば楽なのに・・と思う作業です。
部品が鼻息?で動かないように、実際にはもう少し精密なクランプを使用します。
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チップセットの冷却フィン固定レバーが飛んでしまいセンサー回路が検知する為に起動できなくなります。新しいモデルでは余り見かけない構造です。 |
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問題のチップを外して比較物として使い捨てライターと並べて撮影しました。
これでもチップコンデンサーとしては大きい部類のサイズです。 |
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電源ジャック破損 交換
メーカー修理ではマザーボード全体の交換となり高額な修理代となるパターンです。 |
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冠水でボードが腐っております。これは手遅れでマザー交換となりました。
冠水の場合は、時間との勝負です。 |